MONSTERZ モンスターズ (2014)




MONSTERZ モンスターズ」(2014)



監督:中田秀夫
脚本:渡辺雄介
出演:藤原竜也、山田孝之、石原さとみ、松重豊 他

あらすじ

視界に入った人間を自由に操れる男(藤原竜也)がいた。しかし男の前に唯一自由に操れない男、田中終一(山田孝之)が現れる。終一の存在を不快に思った男は彼を殺害しようとするが…。

感想

一文で言うと、ギアス(コードギアスより)を持った男VSギアスの効かないヒーリングファクター(X-メンより)持ちの男の死闘を描いたサスペンス映画。しかし無駄に高尚なテーマを盛り込んでしまったがために寒い結果に…。
本作の高尚なテーマというのはズバリ"生きる意味"である。対象年齢中高生の娯楽作品には少し不釣り合いなテーマが災いしてグダグダの展開になってしまっている。
そもそも藤原竜也演じる"男"が田中終一を殺そうとするのはただ単純に気に食わないから。自分の意のままに操れる世界に突如現れたイレギュラーを排除したいという単純で幼稚な考え。一方田中終一が"男"と戦う理由はまず第一に襲われるから。第二に"男"による殺戮を止めるため。第三に"生きる意味"のため。劇中では第二の理由までは理不尽に襲われ周囲の人を殺され田中終一は復讐心と使命感に燃える、というしっかりとした導線が引かれている。しかしそれに比べて第三の理由に至るまでは非常に甘い。もちろん理由が無いわけではないがなにぶん説得力に欠けるため、途中から幼稚な犯罪者を生かす方向に向かう物語には違和感を覚える。まるで復讐心が薄れ使命感だけに燃える田中終一では、序盤で"男"に受けた仕打ちと"男"が受けるべき罰にとっては弱いキャラクターになってしまっている。結果、納得のいかない結末へ…。
全く面白くないというわけではないが、この映画に2時間費やすのは少々勿体無いためこれを見るなら他の映画を見よう…。