インベージョン (2007)




「インベージョン」(2007)
原題『The Invasion


監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
脚本:デビッド・カイガニック、ウォシャウスキー姉弟
出演:ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、ジェレミー・ノーサム 他



あらすじ

ある日、スペースシャトルが空中分解しその破片が広範囲に渡って飛散した。破片には地球上に存在しない細胞が付着しておりその細胞が体内に入ると睡眠中に分泌されるホルモンにより覚醒し、宿主の人格を乗っ取ることがわかる。次々と周囲の人間が「得体の知れない何か」に変貌するなか、精神科医のキャロル(ニコール・キッドマン)は免疫を持った人物がいる事に気付く…。


感想

未知の存在による静かな侵略を描いたスリラー作品。原作はジャック・フィニィによる小説「盗まれた街」(原題:The Body Snatchers)で、同作品の4度目の映画化作品となる。
ある日突然周囲の人間が"何か"に変わり、"何か"は次々とその数を増やしていく。そんな中睡魔と戦い何とかして自分のままの存在を保ちながら事態の解決に向けて行動するキャロルの精神的な疲労と恐怖を描く。物語はざっくり言うとウイルスの広まる世界で抗体を持った人物を守りながらワクチンを作るべく行動するという、映画やドラマやゲームなどでよく見かけるストーリーだが、本作のキーはそのウイルスがゾンビでもなければ死に至る病というわけでもないということだ。単純なパンデミックではなく、あくまで静かな侵略による恐怖を描いた。恐怖とは言うがホラー描写は存在せず、観客を怖がらせるようなホラー作品ではない。本作は主人公キャロルの感じている恐怖を見せるサスペンススリラーのような雰囲気を持っていた。

パンデミック映画の変化球として見れば相当に面白い作品に仕上がっている。