ハンガー・ゲーム2 (2013)




「ハンガー・ゲーム2」(2013)
原題『The Hunger Games: Catching Fire


監督:フランシス・ローレンス
脚本:サイモン・ボーファイ、マイケル・アーント
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、レニー・グラヴィッツ、フィリップ・シーモア・ホフマン 他

前作「ハンガー・ゲーム」で描かれた第74回大会。その優勝者である12地区代表カットニス・エヴァディーン(ジェニファー・ローレンス)、ピータ・メラーク(ジョシュ・ハッチャーソン)の2人は凱旋パレードを行う。しかしそのパレードの最中、カットニスは民衆にとって革命のシンボルとして見られていることが政府側に露呈する。それを良く思わないコリオラヌス・スノー大統領(ドナルド・サザーランド)の策略により25年毎に開催される記念大会として第75回大会は特別ルールとし歴代の優勝者から選ばれた地区代表による熾烈を極めるハンガー・ゲームとなる事が発表された…。

全米で大ヒットを飛ばしながら日本では散々な評価を受けた前作「ハンガー・ゲーム」と比べれば、本作ははるかにマシな作品に仕上がっている。前作で強調して描かれながらなんの解決策へも至らなかった"政府による酷く一方的な圧政"がやっと本作から活きてくる。前作の批判の中でも"命を駆けたサバイバル"を期待した観客から多くあがったラストのオチも、本作の展開を考えれば納得である。ああすることで『ハンガー・ゲーム』という物語は話の本筋に入ることができたのだから。この口ぶりから察していただきたいが『ハンガー・ゲーム』シリーズは本作「ハンガー・ゲーム2」では完結を見せず、本作のラストは続編への繋ぎとなっている。本作を見れば前作は『ハンガー・ゲーム』という物語の導入部分でしかなく、本作でやっとストーリーは本筋へと移行するということがわかるだろう。前作「ハンガー・ゲーム」を受けて続編の「ハンガー・ゲーム2」への期待は正直持てなかったが、本作を受けての「ハンガー・ゲーム3」へはある程度の期待が持てる仕上がりになっている。どんな展開になるのか楽しみである。


余談だが、本作と今後の『ハンガー・ゲーム』において重要人物になると目される人物を演じた名優フィリップ・シーモア・ホフマンは今年2月に亡くなられた。この事が今後の作品にどれだけ影響するかは不明だが、今はただ彼の冥福を祈りたい。