キャプテン・フィリップス (2013)




「キャプテン・フィリップス」(2013)
原題『Captain Phillips


監督:ポール・グリーングラス
脚本:ビリー・レイ
出演:トム・ハンクス、バーカッド・アブディ、バーカッド・アブディラマン 他

リチャード・フィリップス船長(トム・ハンクス)の操るコンテナ船「マースク・アラバマ号」はソマリア海域を航行中、武装したソマリア海賊と遭遇する。一度は振り切ったものの、次の日の遭遇で4人の海賊に侵入され船はジャックされてしまう。

実際にあった事実を基に、リアリティを極限まで求めて製作された伝記映画となる。主演トム・ハンクスのキャリアの中でも屈指の名作に数えられるこの作品は非常に緊迫感をもって撮影された。フィリップス船長を演じるトム・ハンクスと海賊4人を演じるバーカッド・アブディらの対面は撮影の時が初対面となり、ぶっつけ本番での演技と撮影となった。その他にも終盤で感情をあらわにするフィリップス船長のシーンはトム・ハンクスのアドリブで、実際の駆逐艦乗務員も参加させた。またSEALs隊員の動きは素人に真似できるものではないとし、撮影には元SEALs隊員を参加させた。他にも海軍の駆逐艦も本来は軍事に備えているため使えないが、改修を経てならし走行をしていた駆逐艦を任務の一環として乗組員と共に撮影に参加した。
こういった様々な工夫と努力が施され撮影された本作の緊張感は本物で、画面越しにも十二分に伝わってくる。近代を舞台にした伝記映画ということもあり現代の海賊の現状も非常にリアルに描かれていると思われる。私の中でも間違いなくトム・ハンクスの映画史上ベスト5に入る傑作となった。