スルース (2008)



 
「スルース」(2008)
原題『Sleuth


監督:ケネス・ブラナー
脚本:ハロルド・ピンター
出演:ジュード・ロウ、マイケル・ケイン 他

著名なミステリー作家のワイク(マイケル・ケイン)は妻の不倫相手であるティンドル(ジュード・ロウ)から「妻と離婚をしてくれ」と言われる。これに対し浪費癖のある妻に嫌気がさしていたワイクは「自分も妻と離婚したい」と言い要求を飲むが、一つ条件を出した。その条件とは「私の金庫にある宝石を君に盗んでほしい」という不可解なものだった…。

1972年にも映画化されたアンソニー・シェイファーの舞台「探偵スルース」の再映画化であり、72年の映画でティンドル役を演じたマイケル・ケインが本作にも出演し、本作では相手役のワイクを演じる。
原作が舞台ならではの緻密なストーリー、物語は始終ワイクの豪邸内で繰り広げられ、結末の読めない展開が続く。カメラワークや描写にも独特のこだわりが感じられ、本格派ミステリーでありながら芸術的な側面も見受けられる。演技派俳優2人による熱演も見事で、画面から漂い伝わってくる緊張感も素晴らしい。観客を最後まで飽きさせることなく綺麗に終わらせ尚且つ余韻に浸らせる。名作であることに間違いない。