ブラック・ハッカー (2014)



 
「ブラック・ハッカー」(2014)
原題『Open Windows』


監督:ナチョ・ビガロンド
脚本:ナチョ・ビガロンド
出演:イライジャ・ウッド、サーシャ・グレイ、ニール・マスケル 他


あらすじ

あるセレブ女優の熱狂的ファンであり、彼女の画像をひたすら掲載しているサイトの運営者である主人公ニック(イライジャ・ウッド)はそのセレブ女優出演映画のキャンペーン企画であは彼女との2人っきりのディナーに当選する。そうしてはるばる訪れた地のホテルでいつもと同じ様にセレブ女優の画像を撮影し掲載していると、ノートPCにセレブ女優のマネージャーを名乗る男から一本の電話がかかってくる。それはこの企画の中止を告げるもので、困惑と落胆をするニックだったが、この一本の電話からニックを囲む状況がハイスピードで展開していく…。


感想

幸運にも本作は11月22日の日本公開を前に、およそ2ヶ月も先駆けてマスコミ向けの試写会にて鑑賞することができた。全米での公開も11月ということであり、まだほとんどの情報が出ていない中、期待値は少々低めでの鑑賞となった。しかし映画が始まってみれば、刻々と変化する環境と、シーンの全てがノートPC上で次々と開かれる複数のウィンドウによって描かれる斬新な演出方法、それでいて観客には製作陣の見せたい部分を見せる巧みな視線誘導、そしてやってくる衝撃の結末に感嘆の思いを抱きながらエンドロールを迎えることとなった。上映時間100分、片時も目が離せないまさしく現代のサスペンススリラー。ロードオブザリングのイライジャ・ウッドの演技も緊張感満載だったし、サーシャ・グレイのセクシーで緊迫した演技も非常に魅力的だった。また序盤はユーモアも多く、クスッとできるような導入から始まるのも映画の本筋とのギャップがあって面白い。
ハッカー映画ではお馴染みの"演出に偏った謎のウィンドウ"はある程度ご愛嬌。とはいえそこまで特別違和感を覚えるようなハッカーシーンは存在しないため違和感ありありの他のハッカー映画と比べるとむしろ現実的(?)。

今まであまり注目していなかったがナチョ・ビガロンド監督がこれからもこのクオリティの作品を作る事ができるなら、いつか大成すること間違いなしだろう。ちなみにサーシャ・グレイのセクシーシーンのためか日本ではPG-12指定がかかっている。映画全編がPCのデスクトップ上で繰り広げられるという新感覚、ぜひ1人でも多くの人に見てもらいたい作品になっている。