ハル (2013)



 
「ハル」(2013)


監督:牧原亮太郎
脚本:木皿泉
出演:細谷佳正、日笠陽子 他

飛行機事故でハルが死んだ。恋人であるハルとの死別でショックを受けたくるみは引きこもるようになる。そんなくるみのもとへ、ハルによく似たロボット"ロボハル"が心のケアのためにやってくる。近未来の京都を舞台に繰り広げられる、人とロボットのラブストーリー。

上映時間は1時間、日本の中編アニメーション映画。製作を手掛けるのはProduction I.G.から独立したWIT STUDIOで、WIT STUDIOにとっては初の劇場用アニメとなる。

人とロボットのラブストーリーという普遍的ながらも難しい題材を1時間で展開させたのは素晴らしい。だが、もしあと30分あれば…と思わざるをえなかった。非常に魅力的なキャラクターと設定ながら、広げた風呂敷を綺麗に畳めずに終わったのがとても残念でならない。
人とロボットのラブストーリーというテーマにしては心を開く展開があっさりと描かれてしまったのと、ハルの友人リュウのストーリーがほとんど描かれなかったために腑に落ちない部分が残った。これらはおそらくあと30分あれば綺麗に纏めることができた内容であろう。

しかしながらストーリーとキャラクターの魅力、綺麗なアニメーションは素晴らしい。「もう少し見たかった」となるのが残念だが裏を返せば「もう少し見たかった」と思わせるだけの魅力がこの作品にはあった。一見の価値あり。