IT (1991)



 
「IT」(1991)
原題『IT


監督:トミー・リー・ウォーレンス
脚本:トミー・リー・ウォーレンス
出演:ティム・カリー 他

1990年、メイン州デリーで子供の連続誘拐・殺人事件が発生する。デリーに住むマイク(ティム・リイド)は事件現場でそこにあるはずのないものを発見し、子供の頃"IT"と呼んでいた奇怪なピエロ、ペニーワイズ(ティム・カリー)の存在を思い出す。この事件には"IT"が関係していると確信したマイクは、同じく子供の頃"IT"の存在に悩まされていた仲間達に連絡を取り、30年ぶりに約束の再会を果たす。


ペニーワイズは実在した連続殺人鬼ジョン・ゲイシーをモデルにしているのはあまりにも有名。そしてこの映画の公開以降ピエロ恐怖症が続出したとか…。
実在したジョン・ゲイシーはもちろん人間だが本作におけるペニーワイズは非現実的な要素が多く、ただの連続殺人鬼ではない。そのためある種のファンタジーでありサスペンスやミステリーといった作風ではない。

上映時間は3時間を越え、その半分はマイク達の子供の頃の回想が描かれる。この回想部分はホラー要素さえなければスタンド・バイ・ミーのような青春ものである。そして彼らの回想が終わり1990年時点の物語が進み出すのはだいぶ後半の事になる。

もともとはスティーブン・キングの同名小説が原作であるが、その映画化である本作は少々脚本に無駄を感じる。ストーリーが面白いのは保証するがもう少し上映時間を短くまとめる事も可能だったように思えるのが残念。
ホラー映画とはいえ肝心の怖さはほとんどなく、あるのは奇怪なピエロに対する正体不明の不安感。ビックリ演出もグロテスク要素もないのでホラーの苦手な人でも問題なく見ることができるだろう。