プラスワン (2013)




「プラスワン」(2013)
原題『+1


監督:デニス・イリアディス
脚本:デニス・イリアディス
出演:リース・ウェイクフィールド、ローガン・ミラー、アシュリー・ヒンショウ 他

些細なことから恋人と喧嘩別れしてしまった主人公デヴィッド(リース・ウェイクフィールド)は友人達と共にホームパーティーに参加する。そのホームパーティーで恋人とやり直そうとするデヴィッド、性欲のまま行動する友人、その他の人々も皆思い思いにパーティーを楽しんでいた。しかし謎の隕石の墜落の影響で停電し、そこから彼らは"もう1人の自分達を "を目撃するという不思議な現象に見舞われることに。果たして目の前に映る自分は幻覚なのか?それともドッペルゲンガーなのか?しかしもう1人の自分達の行動を観察するうちにある一つの行動パターンを持っている事に気付く…。

日本では劇場未公開、いわゆるDVDスルーの形となった本作はなかなかに際どい作品で、全編に渡ってエロティックなシーンが続く。設定にはSF要素が入っているものの無理にその原因究明や真相に迫る事はせず、不思議な現象に遭遇した人々の"心理と行動"にのみ焦点を当てている。この現象を利用しようとする者がいれば、この現象を恐怖に感じる者もいる、はたまたこの現象で心の安寧を得る者も。

おそらく誰を主人公に置くかで180°全く変わった作品に仕上がったであろう本作における主人公は、元カノに未練たらたらのどうしようもないクズ男である。ズバリ言うとこの点がこの作品における一番のミステイク。難しいSF要素に首を突っ込まないという判断は相当賢明だったが、主人公のチョイスが災いして作品自体が非常に勿体無い完成度になってしまった。

だがラストに向かう過程と事態の収拾の仕方はなかなかに上手く、若干の恐怖を感じさせつつ考えさせられる結末はとても面白く斬新。B級の域をギリギリ出れないながらもそれなりに面白い作品に仕上がっていた。
映画好きでモノ好きな人にはオススメだが、複数人で見れば気まずくなる事うけあいなので注意して頂きたい。