リンカーン (2013)




「リンカーン」(2013)
原題『Lincoln


監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トニー・クシュナー
出演:ダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド、トミー・リー・ジョーンズ 他

アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーン、史上最も愛された大統領と言われ常にユーモアを絶やさない人物だった。

1862年にリンカーンの行った「奴隷解放宣言」。南北戦争のさなか行われたこの「奴隷解放宣言」によって奴隷は解放されたかに思えたが、実態はそうではなかった。宣言によって解放されたのはごく一部の奴隷のみ。さらにこの宣言は戦争が終わってしまえば効力を失う。

1865年1月、南北戦争は未だ続いていたがそれも終わりが見えてきていた。だがこの戦争が終わるまでにリンカーンはアメリカ合衆国憲法第13条の修正案を可決させることを決意する。この修正案が通れば奴隷は永久に解放される。リンカーンがこの世を去るまでの4ヶ月、彼の最後の戦いを描く。


第85回アカデミー賞・第66回英国アカデミー賞・第70回ゴールデングローブ賞のすべてで最多ノミネート数を記録し、アカデミー賞では主演男優賞と美術賞を獲得した。

また本作の冒頭ではスティーヴン・スピルバーグ監督による舞台背景の解説がついている。とは言えこの物語の理解には現代日本における一般教養レベルの知識では少々足りない気もする。それを考慮しての解説なのかもしれないがやはり限界がある。

アメリカの過去の大統領、奴隷解放宣言をした英雄エイブラハム・リンカーン。だがその背景や意味について本当に知っている日本の若者は少ないだろう。
だからこそこの映画を見るべき。なぜ彼がここまで英雄視されているのか。彼がどれだけ大きな事を行ったのか。黒人差別と戦った彼の功績を知るべきだ。
またこの映画は奴隷解放宣言ではなくその後の憲法修正案を可決というのをメインに描いているのも良い。
伝記映画として非常に良い作品に仕上がっている。

またキャストも面白い。特に脇役としてのトミー・リー・ジョーンズジャッキー・アール・ヘンリー、ほとんどモブみたいな名も無き兵士を演じているのがデイン・デハーンだったりという点が個人的には気になった。

伝記映画として以外に、リンカーンを取り巻くドラマとしても傑作である。