パニック・ルーム (2002)




「パニック・ルーム」(2002)
原題『Panic Room


監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:デヴィッド・コープ
出演:ジョディ・フォスター、クリステン・スチュワート、フォレスト・ウィテカー、ジャレッド・レト 他

離婚して間もないメグ(ジョディ・フォスター)は娘のサラ(クリステン・スチュワート)と一緒に新居を探していた。しばらくして住む事になった家は少し前に死去した老富豪の住んでいた家。そこはとても広く、一室には頑丈なパニックルーム(セーフルーム)までも完備されていた。
だが引っ越してきた当日の夜、3人組の強盗が侵入してきた事を監視カメラで知った2人は咄嗟にパニックルームへと避難する…。

この映画の醍醐味はパニックルームへ避難した2人と外にいる強盗3人の駆け引きである。状況はめまぐるしく変化し、観客を飽きさせる事なくラストまで描ききった事は賞賛したい。

また登場人物は少ないがそのキャストは豪華すぎるほどに充実している。メグを演じるはジョディ・フォスター。なんでも「セブン」を見たジョディ・フォスターはそれ以降デヴィッド・フィンチャーのファンであり、カンヌ国際映画祭の審査員への招待を蹴ってこの作品の仕事を選んだとか。
そしてジョディ・フォスターが配役されてから娘役に抜擢されたのがクリステン・スチュワート。この作品で全世界から注目を浴びる事になった彼女は後に「トワイライト」シリーズでベラ・スワン役で主演しシリーズは大ヒットを飛ばした。

そして3人組の強盗にはまずこの計画の立案者としてジャレッド・レト。個人的に大好きな俳優なのであまり出演作の多くない彼が出ているだけで嬉しい。2013年には「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー助演男優賞を受賞。同作にてその他にも数々の賞を受賞している。ちなみに私の中ではやはり「ミスター・ノーバディ」が彼の傑作だと勧めておきたい。
そしてこの強盗計画の要、警備会社に勤め数々のセーフルームを作ってきた温厚な性格の男をフォレスト・ウィテカーが演じる。もともと無人ならばと参加したので当初困惑を見せ、メグやサラに危害を加えるつもりはないため「いい人」臭がプンプンする。フォレスト・ウィテカーはこういう役どころが多い気がする。
そして最後にマスクを被った男。 この男については劇中でも基本マスクを被り正体を隠しているのであえてここでも明記しないでおこう。

このように映画通でなくても知っているような豪華なキャスト陣となっている。また当初メグを演じる予定だったニコール・キッドマンが端役それも声だけで出演しているのでその点もおまけとして楽しめる。

また演出も凝っておりその点も面白い。なんでもアルフレッド・ヒッチコック監督の作品を意識して作っているそうでヒッチコック監督の特徴を知っていると「あ〜」となるかもしれない。

「セブン」には遠く及ばないがデヴィッド・フィンチャー監督作品の中でもなかなか良い線を行く出来栄えだろう。特に最近のデヴィッド・フィンチャー映画よりも「セブン」寄りの映画なので「セブンのデヴィッド・フィンチャーが好きなんだ!」という人には最近の彼の作品よりもオススメしやすい。彼の作品の中ではあまり目立つ事はないが良く出来ている作品だ。
ちなみにポスターはホラーみたいだが全くホラー要素はない普通のサスペンスなので安心してもらいたい。