グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち (1998)




「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」(1998)
原題『Good Will Hunting


監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:マット・デイモン、ベン・アフレック
出演:マット・デイモン、ベン・アフレック、ロビン・ウィリアムズ 他

過去にトラウマを持った青年ウィル・ハンティング(マット・デイモン)は天才的な頭脳を持ちながらもその才能を活かそうとはせず、度重なる軽犯罪など多くの問題を抱えていた。そしてある日大学の清掃の仕事をしていると黒板に書かれていた数学の超難題を目にし、あっさりと解いてしまう。
それを目にした数学者が彼の才能を見出そうとし、まず問題のある性格を厚生させるためにあらゆるセラピストを頼るもその性格と頭脳にセラピスト達は皆手を上げてしまう。そうして最後に頼ったのが旧友の心理学者ショーン・マグワイア(ロビン・ウィリアムズ)だった。

本作では天才ウィルと心理学者ショーンの関係が軸に描かれているが、他にもウィルの友達関係や恋人関係、またショーンと数学者ジェラルドの関係なども描かれている。この物語の登場人物達は誰もがそれぞれの感情をしっかりと持っていて、それぞれの悩みや思いが痛いほど鑑賞者に伝わってくる。
脚本の素晴らしさと演技の素晴らしさ(特にショーンを演じるロビン・ウィリアムズの演技)には圧巻である。

驚くべきはこの脚本を書いたのが当時まだ無名だったマット・デイモンだということ。ハーバード大学に在学中だった彼はこの脚本の元となる40ページの戯曲を授業の課題で書き上げた。そしてそれを親友だったベン・アフレックに見せたことから、映画化に向けた共同での脚本作りが始まった。
2年を費やして完成された脚本は絶賛され、紆余曲折の後にハーヴェイ・ワインスタンジョナサン・ゴードン達の製作によって映画化される事になった。
その後監督にはガス・ヴァン・サントが抜擢される。

そしてこの映画は1997年のアカデミー賞で作品賞/監督賞/脚本賞/主演男優賞/助演男優賞/助演女優賞/主題歌賞/音楽賞/編集賞にノミネートされ、見事脚本賞と助演男優賞を獲得した助演男優賞を獲得したのはロビン・ウィリアムズである。

こうして映画人として素晴らしいスタートをきったマット・デイモンは着々とキャリアを重ねていき今現在知られているような大スターとなった。

マット・デイモンのキャリアのスタートだと思って見ると本当に驚きだが、そんなことを抜きにしてもこの映画は素晴らしい。ヒューマンドラマの傑作である。