欲望のバージニア (2013)

 


「欲望のバージニア」(2013)
原題『Lawless
 

監督:ジョン・ヒルコート
脚本:ニック・ケイヴ
出演:シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ジェイソン・クラーク、ミア・ワシコウスカ、ガイ・ピアース 他

アメリカ禁酒法時代、この危険な時代で密造酒を売りながら生きたボンデュラント三兄弟。
荒れ狂う時代で彼らはどう生き抜いたのか。
後にボンデュラント達が孫に聞かせた話をベースに孫自身が執筆した小説を基に本作は描かれる。


何と言ってもその豪華なキャスト陣は魅力の一つとして語らなければならないだろう。
ボンデュラント三兄弟の末っ子にして本作の主人公ジャックを演じるは『トランスフォーマー』シリーズのシャイア・ラブーフ
その次男フォレストを演じるは『ダークナイト ライジング』で悪役ベインを演じたトム・ハーディ
長男ハワードを演じるは近年『ゼロ・ダーク・サーティ』や『華麗なるギャッツビー』などに名脇役として出演しているジェイソン・クラーク

そしてこの三兄弟の脇を固めるは『クロニクル』で主演を演じ『アメイジング・スパイダーマン2』ではハリー・オズボーンを演じるなど人気沸騰中の若手デイン・デハーンや『アリス・イン・ワンダーランド』でアリスを演じたミア・ワシコウスカ

他にもゲイリー・オールドマンガイ・ピアースなどの大物が名を連ねる。


これだけ豪華なキャストを用意しておいてさあ映画の内容はどうなのかと言うと、これがまたとても面白い。
禁酒法時代という荒れた時代に、まさに荒れ狂った生き方をする三兄弟。法律なんてあって無いようなもの。物語の中心はそんな三兄弟と特別補佐官としてこの地に赴任してきたレイクスの血生臭い攻防が描かれる。
この物語の結末には鳥肌もの。そしてこれが本当にあった出来事だというのだからさらに鳥肌もの。

音楽も素晴らしく良く出来ていて、時代によくマッチしている。
カンヌ国際映画祭コンペディション部門で上映され、スタンディングオベーションを受けたのは伊達ではなかった。


物語上多々ある残虐描写もそこまで過激ではなく性的描写も少々あるもののシーンとしてはほぼ描写せずに終わっている。
禁酒法時代、さらには実話を描いた映画にしては驚くほどアクの無い仕上がり。
カンヌ国際映画祭ではノミネートに終わったものの、オススメするのに申し分ない作品である。興味のある人はぜひ見てみて欲しい。