瞳の奥の秘密 (2010)

 


「瞳の奥の秘密」(2010)
原題『El secreto de sus ojos
 

監督:フアン・ホセ・カンパネラ
脚本:エドゥアルド・サチェリ、フアン・ホセ・カンパネラ
出演:リカルド・ダリン、ソレダ・ビジャミル、パブロ・ラゴ、ギレルモ・フランセーヤ 他

連邦刑事裁判所を退職したベンハミン・エスポシト(リカルド・ダリン)は、25年前のとある悲惨な事件のことを小説にしようとする。
どうしても忘れられない事件。自分が関わり、解決した事件。だが、そう簡単には終わらなかった事件。
25年の時を経て、エスポシトは回想する。

第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したアルゼンチン映画。

物語は終始静かで、過去と現在を行き来するも基本的には過去をベースとし、終盤に差し掛かるにつれて現在でも進展が起こる。

贅沢な間の取り方や独特のユルさ、それでいて難解で暗いストーリー。ハリウッドや日本では見られない雰囲気が漂う。やはり外国語映画賞というのは新鮮な体験をさせてくれる。


だがその贅沢な間の取り方や登場人物達のユルさが画面から緊張感を欠いていて、物語がのってくるまでは少し退屈な映画となる。

それでも面白いのはこの秀逸な脚本のおかげだろう。
真実の衝撃は大層なものであった。
また鑑賞後、私はこの映画を美しいと思った。その真実に対して恐ろしさよりも美しさを感じてしまった。それほどに効果的な描き方がされている。

終盤にならないと面白いと感じないのが欠点だが、ミステリー好きには必見の映画とも言える作品に仕上がっている。

ちなみに物語の舞台は現代が1999年、事件のあった過去が1974年です。
この1974年のアルゼンチンというのが色々ありまして…大統領の恩赦によって政治犯や殺人犯が…とまあその辺は少々ネタバレ気味ですのでもし気になったら調べてみると面白いかもしれません。