スーパー! (2011)

 


「スーパー!」(2011)
原題『SUPER
 

監督:ジェームズ・ガン
脚本:ジェームズ・ガン
出演:レイン・ウィルソン、エレン・ペイジ、リヴ・タイラー 他


冴えない男フランク・ダルボ(レイン・ウィルソン)が薬漬けにされた妻のサラ(リヴ・タイラー)を取り戻すため、自作のコスチュームを着た"クリムゾンボルト"として悪と戦う。
やがてその行動には相棒の"ボルティー"ことリビー(エレン・ペイジ)が加わるが…。

本作を見る前に誰もがその設定から「キック・アス」みたいだなと思うでしょう。
でもキック・アスのような物をこの映画に期待して見てはいけない。
キック・アスよりも遥かにブラックで残虐。正義のヒーローであろうとしたキック・アスとは打って変わって、本作の主人公は正義であろうとする悪。
"悪を倒すヒーローになろうと行動を起こす人間なんてのは狂人に決まってる"というテーマの元に製作されたのか、相棒のリビーもかなりの狂いっぷり。

彼らの行う制裁は、毎度毎度明らかにやり過ぎ。
その行為にはやがて大きな代償が伴う。

欠点はカメラワークが不自然かつブレの大きいシーンが多く、見づらい場面がしばしば。

また残虐描写が過剰でセクシャルなシーンも非常に多い。
そのため1人で見るぶんには問題ないが誰かと見るのには気が引ける印象。


結末も問題で、賛否がとても別れそうなものだった。
私としても"ギリギリで賛"という評価だった。

だがその結末にはコメディ映画としては意外に深い考察の余地があるので、その点はとても評価できる。

深く考えれば賛になるが、表面的にしか見れないと否になるとも言えるので、残虐描写もセクシャル描写も許容できてなお勇気のある人は見てみるといいかもしれない。