ダリル (1986)

 


「ダリル」(1986)
原題『D.A.R.Y.L.
 

監督:サイモン・ウィンサー
脚本:デイヴィッド・アンブローズ、アラン・スコット、ジェフリー・エリス
出演:バレット・オリバー、メアリー=ベス・ハート、マイケル・マッキーン 他


ダリルという名前以外、身元不明の男の子が山中で発見される。やがて子供のいないリチャードスン夫婦の家に里子に出され、そこでダリル(バレット・オリバー)は親子の関係や友達との絆を徐々に学んでいく。
一方でスポーツや勉学では突出した才能を発揮し、周囲には天才と称された。そんな謎多き少年ダリルの真実や、周囲の人々との交流を描く。

本作にはSF要素やカーチェイスなどの要素もあるが、それらよりもヒューマンドラマを主として描いている。

上映時間が短く纏まってるのは個人的には好きなのだが、本作は少し削りすぎたシーンがあったように思う。
後半ダリルの真相に迫るまでに、もう20分くらい家族や友達との交流を描いていれば、後半への思い入れももっと大きなものになっただろう。
おそらく編集段階で消されたと思われる近所(?)学校(?)でのパーティシーンなどはしっかりと描いてほしかった。


だがそれ以外は概ね欠点もつけようのない良い作品に仕上がっている。
SF要素やアクション要素の部分に多少の無茶はあるものの、ダリルの設定や本作があくまで交流を描いた映画だということを考慮すればさほど差し支えはない。

少年野球のシーンや友達との絆など、男性にとっては非常にノスタルジーを感じさせられる良い映画である。
エンドロールでは遠い昔純粋だった自身の少年時代に思いを馳せるのもまたいいだろう。