レッド・オクトーバーを追え! (1990)

 


「レッド・オクトーバーを追え!」(1990)
原題『The Hunt for Red October
 

監督:ジョン・マクティアナン
脚本:ラリー・ファーガスン、ドナルド・スチュアート
出演:ショーン・コネリー、アレック・ボールドウィン 他


本作はトム・クランシーの同名小説を原作とした潜水艦が舞台の軍事スリラー映画。
後に数々の小説、映画、ゲームなどをヒットさせるトム・クランシーにとって、初の大ヒット長編小説でもある。


トム・クランシーはゲーム界ではUBIソフトからトム・クランシーの名を冠したシリーズが出ていて、その代表作に「レインボーシックスベガス」シリーズや「ゴーストリコン」シリーズ「スプリンターセル」シリーズが挙げられ、その原作と監修を手がけていることで知られる。

映画界では「レッド・オクトーバーを追え!」や「パトリオット・ゲーム」「今そこにある危機」「トータルフィアーズ」など数々の戦争映画の原作者として知られる。

そして小説界では数々の作品がゲームや映画などで映像化されるヒットメーカーとして知られる。上述した映画は全てトム・クランシーの小説「ジャック・ライアン」シリーズが原作である。

ジャック・ライアンシリーズの映画化は今作が最初となり、演じているアレック・ボールドウィンが一代目ジャック・ライアンとなる。以降「パトリオットゲーム」「今そこにある危機」の二作でハリソン・フォードが二代目ジャック・ライアンを演じ、「トータルフィアーズ」ではベン・アフレックが三代目を演じている。
また今年公開されたリブート版ジャック・ライアンシリーズ「エージェント・ライアン」にてクリス・パインが四代目を演じた。

本作はCIAのアナリストであるジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)と、ロシアの大型潜水艦レッド・オクトーバーを手土産に数名の士官達と共にアメリカへの亡命を謀るマルコ・ラミウス艦長(ショーン・コネリー)の、お互いの思惑の読み合いが見所となる。

人物関係が少々難しい映画でもあるが、潜水艦映画と言ったらこの映画。
巧みな脚本とショーン・コネリーの演技、そして監督は本作以前にあの「プレデター」と「ダイ・ハード」を世に送り出したジョン・マクティアナンだ。

完全に余談だがジョン・マクティアナンと言えば2010年に実刑判決を受けて以来、現在服役中だがどうやらそろそろ出所するらしい。
個人的には出所してきたらぜひプレデターの新作のメガホンをとってもらいたいところだ。


潜水艦映画のため戦争映画として紹介されることもある本作だが、実際は戦争などしていないのでその辺りは注意していただきたい。
だが厳密に言えば冷戦中ではあるので一概に"戦争映画ではない"とも言い切れないのは確かだ。
ただし戦争映画を求めている人が見る映画としては少々適さないだろう。

本作は潜水艦映画、軍事スリラーを求めている人にとっては最高の映画だと言えよう。


2013年10月1日、原作者トム・クランシーは故人となってしまった。
小説、映画、ゲーム、数々のファンに衝撃が走ったことだろう。
私もそのファンの1人として、ご冥福をお祈りします。