サイレントヒル:リベレーション (2013)

 


「サイレントヒル:リベレーション」(2013)
原題『Silent Hill: Revelation


監督:マイケル・J・バセット
脚本:マイケル・J・バセット
出演:アデレイド・クレメンス、キット・ハリントン、ショーン・ビーン 他


2006年の映画「サイレントヒル」の続編。

そのため本作は前作を見ていないと何が何やら全くわからない作りになっています。

主人公は前作の主人公ローズの娘であるヘザー(アデレイド・クレメンス)。ちなみにヘザーは偽名で本名はシャロン。
前作から時が経ち18歳になったシャロンは悪夢に悩まされていた。
前作での出来事を覚えていないはずのシャロンはそれでもサイレントヒルの夢を見てしまう。
父親からは「何があってもサイレントヒルには行くな」と言い聞かされていたが、ある時父親が"教団"に攫われてしまい部屋の壁には血文字で「サイレントヒルに来い」と書かれていた。
父親を助けるため、シャロンはサイレントヒルに向かう…。


前作同様サイレントヒルの雰囲気作りは完璧である。
ゲームの雰囲気をしっかりと映画に持ってきたその映像はさすがハリウッド。

今作は3Dということもあり、画面を意識した演出が度々見られる。
またストーリーラインは「サイレントヒル3」を原作としている。


雰囲気作りやクリーチャーの見せ場、特にシリーズを通してファンに圧倒的な人気を誇る通称"三角頭"。
前作ではあまり見せ場のなかった三角頭だが、今作では大活躍を見せる。またナースの声が妙に色っぽかったりとゲームファンにはたまらない映画になっているのは間違いないのだが、その分か少し脚本が稚拙になってしまったという面も感じられた。


特にシャロンとヴィンセントの心情や距離感の描写が少なく、気付いたときにはいきなり距離が縮まっていたように感じた。
原作ではヴィンセントはシャロンにとってこのような存在ではなかったはずだが、やはりハリウッドは必ずキスシーンを入れなければならないのか?と思わされる少々強引な展開。

また、原作では大活躍する探偵のダグラスだが、この映画ではただの無能としか言いようがない落ちぶれよう…。


原作のキャラクターを登場させるというファンサービスは大切だが、これは少々扱いが下手である。

雰囲気や演出が良くできてるだけに、少し惜しい作品となってしまった。

もしまた続編が作られるならばこの雰囲気を保ったまま、より面白く丁寧な脚本による映画を期待したい。

また本作はアメリカでは2012年10月に公開されているのだが、日本での公開は2013年7月とおよそ9ヶ月越しの上陸。
いくらなんでもさすがに遅すぎる。日本のゲームが原作の映画でこれは酷いのではないだろうか。DVDスルーされるよりはマシだが配給にはもう少し頑張ってもらいたい。