真夏の方程式 (2013)

 


「真夏の方程式」(2013)


監督:西谷弘
脚本:福田靖
出演:福山雅治、吉高由里子、北村一輝、杏、山﨑光 他



大人気ガリレオシリーズ2度目の映画化作品。



本作では物理学者湯川学(福山雅治)と、一人の少年柄崎恭平(山﨑光)とのひと夏の交流が軸に物語が描かれる。



前作、「容疑者Xの献身」は湯川ともう一人の天才との推理対決を軸に、実に見事な愛と心理を描いた。


本作「真夏の方程式」は前作に比べ推理要素よりも情緒的な部分、湯川の心や絡み合う人の思惑を重点に置いて描かれていて、湯川と一人の少年の経験と成長を描いた作品という印象を与えられた。


裏を返せば、推理要素は前作には圧倒的に劣っている。
だがこれは前作は相手が天才なのに対して本作は普通の人であるので仕方のないこと。


本作では根本的に悪い人間が一人しか存在しない。
だがその人は被害者であり、物語では既に死んでいる。

なので登場人物のほとんどが良い人なのである。
しかし、これは多少ネタバレになるのだが
"良い人"として描かれているある人物が、私にはあまり"良い人"としては映らなかった。

その人物については伏せるが、この人物のせいで少年が巻き込まれた事を少し軽く捉えて描きすぎだ。そこはもう少ししっかりと描くべきだったと私は思う。


だが総評としては
「『容疑者Xの献身』には及ばないものの、湯川を描いた映画としては概ね満足できるものに仕上がっている」


「容疑者Xの献身」はガリレオシリーズを知らなくてもオススメしたくなる出来だったが、本作はガリレオシリーズを知っているならば見ておくことをオススメする作品である。