オーシャンズ11 (2002)

 


「オーシャンズ11」(2002)
原題『Ocean's Eleven


監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:テッド・グリフィン
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ジュリア・ロバーツ 他


言わずと知れた名作シリーズの第一作目。

刑務所に服役していたダニエル・オーシャン(ジョージ・クルーニー)が、仮釈放中にもかかわらず10人の仲間と共にラスベガスの三大カジノ全ての金が集まる巨大な金庫室から1億6000万ドルもの大金を盗み出す。



この映画、盗みという題材から重要なのが脚本であることは明白なのだが、実は脚本はそこまで緻密ではなかったりする。

だがそのマイナス要素を抱えてもなおあまりある大胆不敵な作戦と豪華なキャスト陣演じるキャラクターの魅力。


ほんの些細な部分で脚本のアラが見られるが、そんな事を気にして見る映画ではない。というか普通に見てたら気にならない。

気付いたら11人のキャラクターとその犯行に釘付けにされている。


こういったキャラクターや設定を重視した作品だからこそ、大ヒットシリーズとなったのだろう。

練りに練られた脚本では、その一作で完璧に完結してしまう。
それ以上は蛇足と言えよう。

だがキャラクターと設定が作品の魅力なら、もっと続きが見たくなる。彼らのその後が気になってしまう。
そうやってシリーズ化したのが本作。

この作品は彼らの魅力のほんの触りの部分でしかないのだ。


そしてこの手の映画だと普通避けて通れないのが、頻出するスラングや汚い言葉。

だがオーシャンズ11にはそれらがほとんどと言って無い。

彼らは泥棒だけど、紳士でありスマート。
中には曲者もいるが、それでもこの手の映画ではあり得ないほどに紳士的な映画なのである。

また犯行において誰も殺さない。
銃も撃たなければ、刃物も出さない。
犯行もあくまで紳士的に、スマートに。

これらもまた、本作の魅力の一つである。



それぞれが違った知識や特技を持った11人。
それを活かした大胆不敵な犯行。
そしてオーシャンが盗もうとしている、1億6000万ドルとは別の、もう一つのもの。

これらを見逃すのは実にもったいない。