ランナウェイ/逃亡者 (2013)




「ランナウェイ/逃亡者」(2013)
原題『The Company You Keep


監督:ロバート・レッドフォード
脚本:レム・ドブス
出演:ロバート・レッドフォード、シャイア・ラブーフ 他


ベトナム戦争反対を訴え、爆弾テロなどを行っていた過激派グループ"ウェザーマン"
ミシガン州の銀行を襲ったとき、警備員を一人射殺してしまう。

その実行犯とされるニック・スローン、シャロン・ソラーズ、ミミ・ルーリーはFBIに指名手配されるが、以降30年行方を眩ましていた。
 
30年後、名前を変え結婚もし子供もできたシャロン・ソラーズは自首をしようとニューヨーク州に出向くがその道中で逮捕されてしまう。
 
 
そしてそこから動き出す30年前の事件の真相を、地元新聞紙の記者ベン・シェパード(シャイア・ラブーフ)と、現在は名前を変え娘を持ち弁護士をしていたニック・スローン(ロバート・レッドフォード)の視点から描く。


本作は社会派サスペンスであり、単純な殺人事件などを描くサスペンスよりも少し難しいところがある。
特に現代日本在住の私達にとってはベトナム戦争というあまり馴染みのない題材が根底にあるため、少々とっつきにくい作品であると言えよう。

またアクション要素も皆無であるし邦題のセンスの無さもあいまって、正直に言うと想像していた作品とは少し違った。



 
だがシャイア・ラブーフ演じる記者ベンが、そのズバ抜けた行動力でFBIをも出し抜いて真実に近づいていく様は見ていて面白い。
本作の主人公は一応ニック・スローンであるが、鑑賞した私からすると記者ベンの方が印象に残った。
ラストでベンの知ったその真実を公にするか否かを悩む"ジャーナリストとしての葛藤"シーンはなくてはならないシーンであった。
 
そのため本作をもし記者ベンを主人公に据え描いていたら、もっと面白い映画になったのではないだろうかと私個人的には思う。
 
 
親子愛や政治
昔の友人関係やジャーナリズム
少々テーマとしては欲張りすぎた感が否めない。
 
ジャーナリズムを起点にし、ニック・スローンの親子愛と昔の友人関係や政治をあくまで背景として描いていれば、もう少し楽しめる映画になっただろう。