ブレア・ウィッチ・プロジェクト (1999)




「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)
原題『The Blair Witch Project


監督:ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス
脚本:ダニエル・マイリック、エドゥアルド・サンチェス
出演:ヘザー・ドナヒュー、ジョシュア・レナード、マイケル・C・ウィリアムズ 他


この映画の何が凄いって、まず超低予算ということ。
その製作費なんと6万ドル。
それでもって全世界興行収入が2億4050万ドル。
なんということでしょう。

でもこの成功の裏には緻密な戦略があったんです。

まずこの映画は

「魔女伝説を題材としたドキュメンタリー映画を撮影するために、森に入った三人の学生が消息を絶ち、1年後に彼らの撮影したスチルが発見された。三人の学生が撮影したビデオをそのまま編集して映画化した」
(Wikipediaより引用)
という設定です。

なんですが当時徹底したメディアミックスと情報制限により、あたかも本当のドキュメンタリー映画であるかのようにも扱われていたんです。

実際はしっかり構成のあるモキュメンタリー映画ですが、それを上手く隠しつつ宣伝していったんですね。


さらに映画を見ていても、本当に素人が撮ったかのようなフィルムに思えてきます。

実際台本はあるものの、その大部分を俳優のアドリブに任せているので、リアルさが他の映画の比じゃありません。
素人の普通の映像にしか見えない。もちろんいい意味で。


そして面白いのが、この映画を製作するにあたって監督達が最初に取りかかったのが、舞台背景となる「メリーランド州に伝わるブレア・ウィッチ伝説」です。

そう、つまり監督達は架空の魔女伝説を創り上げる事から始めたのです。
その設定を読んでるだけでも面白いレベルで魔女伝説を作っています。
そうした様々な戦略があってこその大ヒットを記録した映画ですが、実際めちゃくちゃ怖かったです。

公開された当時に、この映像がドキュメンタリーだと思いながら見ていたら泣くほど恐ろしかったでしょう。

こうしたモキュメンタリーに大事なのは徹底した「リアルさ」です。
特に見せ過ぎないというのが重要です。モキュメンタリーなのに怪物やお化けがはっきりと映ってしまうと冷めてしまいませんか?
それがこの映画では本当に徹底されている。それが映画のリアルさに繋がります。


モキュメンタリー映画の代表作。
ホラーをモキュメンタリーで作った映画だったらまずこのブレア・ウィッチ・プロジェクトが挙がるのではないでしょうか。